すいかシリーズのハットピン
先日、ハットピンを探しにお客様がいらっしゃいまして、
とくに針が長いのがご希望とのことでした。
ハットピンを作り始めたころは、結構長いのを作ってたんですけど、
あるとき、ちょっと長いなあと言われて以来、
短めのが主流になりました。
確かに短い方がさりげなく胸元にアクセントを付けるには
よいかもしれないなあと思ったのもあります。
だもんで、これは、困ったなあ、ロングはあまりというかあったっけ?
昔ならあったのよー。
と思いながら在庫の箱をごそごそやりました。
すると、これがありました。
レモンシリーズのハットピン
そうそう、これこれ、長い針のハットピンですよ。
これは、あるとき、パリにて展示会を行っていた際、
同じ展示会に出店していた、帽子屋さんに
「もっと長いの作ってないの?うちの帽子に合わせたいんだけど」
と言われまして、そういえば、そのおじさんは、
かなりロングロングなハットピンを、かぶっていた帽子に付けていました。
それもたくさん。
そっかー、帽子に付けるならロングのほうがいいのかもしれない。
と思いまして、
「OK!次回には長いの作ってくるから、注文しくよろ」
と軽く返事をして、早速帰国してから作りました。
それが、このハットピンです。
ところが、次のシーズンの展示会にロングをたくさん持って出展したところ、
帽子屋のおじさんたら現れなかったのでした。
せっかく作ったのに、どうしてくれるのさー。
在庫の山になっちゃったよ。まいったまいった。
とそのときは困り果てましたが、
今あるロングの在庫を調べてみると、上記のハットピンだけなので、
結構、いやかなり人気あるんですよ。ロング。実は。
気づいてなかったのは。我々だけか。
おかげさまで、先日やっと気づきましたよ。
よかったなあ、あのおじさんの言う事を聞いて作ってみて
よかったよかった。
やっぱり、大中小とサイズをいろいろ揃えていた方が、
いざという時?に役に立つもんだとつくづく思いました。
ロングサイズ、これからまた増やしますよ。
これからの季節に活躍する、厚地のショールやマフラーを留めたりするにも
針が長い方が、うまくとめられたりするしね。
帽子屋のおじさんが銀座に現れないとも限らないしね。
ハットピン一覧はこちら。
ちなみに、先日のお客様は上記じゃない他のロングを購入されました。
(タマル1号)