安部工房の「砂の女」は、わたしの大好きな本でありますが、
この中で、主人公の男が収集しているのがハンミョウという昆虫です。
そう言えば、前にテレビで見ましたが、あの養老先生もたしかハンミョウを収集してるとか。
お二人とも東京大学医学部卒業というのが共通していて、それを知ってからいろいろ想像が膨らみました。
ここではないどこかに行きたがる人間は、そのどこかに着いた途端、
またそこではないどこかに行きたがる生き物だという皮肉っぽいストーリーが気に入ってます。
まだ読んでない方はぜひ読んでみてください。喉が渇きますよ。
横溝正史に続いて好きな安部公房、今回の「ハンミョウシリーズ」はそこから製作しました。
他、カニシリーズ、セミシリーズとありますが、実はこのハンミョウシリーズが本命で、他は噛ませ犬。
なーんて言うのは冗談です。ほんと。嘘。ほんと。嘘。
そう言いながらハンミョウシリーズが一番少ないですね。おかしいな。
(タマル2号)