新入社員チャッピイ

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「TNR04ほくろちゃんとその子供」のときの写真←記事はこちら
右がお母さんで、左がお父さんです。たぶんお父さんです。
このとき、めでたくお母さん猫とその子供は、無事に保護されました。
後日談として、三毛猫の赤ちゃんは、小さいながらも猫パンチをする凶暴猫に育ちまして、
いまだに里親さんが見つからないとのことでした。
我こそは、という方がいましたらご一報ください。
さて、このときのお父さん。
このお父さんもばりばりの野良猫で、ボスの風格があり、まったく馴れない仔でして。
日も暮れた頃にお母さん猫とその子供を捕獲した際に、このお父さんチャッピイが、ちょっと離れた所でこちらをじーっと見ていました。
一人だけ取り残されて、帰り際もずっと、こちらを見ていたのです。
なんだか胸が痛いなあと思いながらも、その後もご飯をあげる日が続きました。
写真で見るとそんなにぼろぼろに見えないのですが、
この後、日に日に痩せて、ぼろぼろになっていったのです。
今にも死にそうだなあ、あまり長くないのかなあと、この辺りの餌やりさんの間で噂になっていました。
そんなおり、べつの三毛猫さんが現れたので、捕獲をしようと捕獲器を持ってでかけました。
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妊娠してませんように、と祈りながら、捕獲器をしかけるも失敗。
3回くらい失敗して、その日は、そのまま、チャッピイのいるところに行きました。
チャッピイはこのとき、喧嘩をしたらしく、しっぽの上を噛まれたようで、赤みがでていて、
しかも毛が抜けて、さらにぼろぼろだったのです。
そうなのです。
思わず、三毛猫さん用に準備していた捕獲器をしかけてしまい、
しかも簡単に捕まえてしまったのです。
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そして病院に行き、しっぽの怪我を見てもらい、ついでに去勢もしなくっちゃね、と思っていたら、
白血病と猫エイズキャリアということが判明し、ひどい貧血なので、
去勢はやめたほうが良いと先生がおっしゃいまいした。
このまま、元の場所に戻すってのもなんかねえ、
猫エイズはまだしも白血病は他の猫に移ると大変です。
でもうちには既に三毛猫店長と福がいるし、どうすんのどうすんの、と葛藤しました。
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わたしの勘では、そんなに長くないだろう、こんだけ痩せてぼろぼろなんだもん、
きっと一ヶ月くらいしかもたないんじゃないかな?
ケージに入れて最後を看取りますかね。
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それなのに、それなのに、
なんか日に日にきれいになっていきます。
手厚い看護が効いたのか。
あれから3ヶ月?
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ご飯もよく食べるんだよね。
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トイレで寝るし。
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ほんとに猫エイズ?白血病?
輸血したほうがいいくらい貧血らしいんだけどほんとでしょうか。
しばらく死にそうにありません。
とりあえず、新入社員として迎えます。

(タマル2号)